マグネットNDフィルターはこれがおすすめ
動画制作で欠かせないNDフィルター。
たくさんの種類がありすぎて、どれを選んだらいいのかわからなくなりますよね?
私は動画始めたての時、まったくわからなくて、カメラ屋さんに「NDフィルター下さい」と言って、出てきたものをそのまま買って、めちゃくちゃムラがでたので全然使えなかった失敗をした経験があります。
今回は、映像制作を趣味レベルで行ってる私が、趣味で「いい映像制作を楽しむ」という観点から、品質、コスト、使いやすさの目つきで、おすすめのNDフィルターを紹介します。
NDフィルターの役割
NDフィルターとはNeutral Density Filterの略称で、直訳すると「中間濃度フィルター」です。
NDフィルターを使用することで、カメラが取り込む光の量を発色に影響を及ぼさずに少なくすることができます。つまり色合いは通常通りでありながら、明るさのみを暗くできるフィルターということです。
NDフィルターではNDの次にフィルター番号と呼ばれる番号を付与して、カメラが取り込む光の量をどのくらい少なくできるのかがわかるようになっています。
例えば「ND4」であれば光の量は通常と比較して1/4、「ND32」であれば1/32になるということです。
動画撮影では、シャッタースピードが決まってくるので、日中の撮影では、どうしても明るくなりすぎてしまいます。例えば、フレームレート24fpsだと、シャッタースピードは1/48にするのがセオリー。しかし、日中の光源が強い状態で1/48にしたら、画面は真っ白けになってしまいます。
それを防ぐ役割をするのが、NDフィルターです。
NDフィルターの種類
そし可変式と交換式のものが流通しており、それぞれ特徴があります。
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
可変式 | 着脱せずに瞬時に 減光量を変えられる |
ND値が上がると、ムラが出る 高価なものが多い |
交換式 | ムラが発生しない 軽い |
撮影時の光量によって、 交換する手間がかかる |
結局どれが良かったのか?
最初に買った可変式のNDフィルターは、ムラはすごいわ色は変わるわで、全然使い物になりませんでした。(それでも1万円以上はした気がする)
そしてネット情報を見てみると、レンジの広いNDフィルターは、MAXまで行くとだいたいムラが発生する。なので、実際はND64くらいまでが使える範囲の場合が多いそう。
動画撮影で使うレンジも、用途によるけどだいたいND64あれば十分だとか。
私が最初に買ったフィルターは、ND2からND400のレンジが広いやつ。そして多分スチルで使う感じのやつでした。(動画で使いたいんですってちゃんと伝わってなかった)
結局NISHIとKANIとMARUMIとK&Fを買って、私的にはこれが一番よかったので紹介します。
K&F CONCEPT nano-X Variable
アマゾンで8800円です。
ケース横のひもを引くと、フィルターがゆっくり出てきてくれます。
ND2の状態↑
ND400の状態↑
このフィルター、400まで行っても全然ムラがでない!
文章と写真だけじゃなかなか伝わりにくいと思うので、実際に動画を作ってみました。
このNDフィルターで作成した動画
実際使用したレンジは、ND100未満です。これより上は、スチルで滝を撮るとき等に使おうと思います。ムラがないので全然いけると思います。
ただ、マイナスとして、若干色温度が暖かくなります。これは動画編集ソフトで補正できるレベルではありますが、明るさだけをきれいに調整できるというわけではありません。
にしても。8000円クラスでこのクオリティはほかにありません。KANIとかNISHIの同等クラスのNDも試しましたが、こっちのほうが私は使いやすかったですね。
色の変化が少ないとか、ノブがついてて調整しやすいとかいろいろな特徴がありますが、結局のところムラが出たら作品として成立しないので、結局K&Fに落ち着きました。
結局ムラがでないのが一番いい
NDフィルターは、本当にピンキリでいろんな種類があります。その中で大手のメーカーでも、ムラという点ではND値が高くなればなるほど出てきてしまいます。色が変わるとか、回しにくいとか、着脱がめんどくさいとか、いろんな特徴がありますが、結局のところ、そこって妥協できるところだと思います。(クリエイターのストレスにはなりますが、作品のクオリティには直接関与しない)でも、ムラだけは、見る人を不快にするし、あとから編集で消すことははっきり言って不可能です。そう考えると、何よりも優先に考えなければいけないのは、「ムラがでるか否か」だと私は思います。
私はNDだけで6万円くらい使っています。ほんで結局8000円のフィルターに落ち着いているというこの遠回りっぷり。
動画をこれから始めようと思っているあなたには、できるだけクリティカルな買い物をしてほしいと思っています。
私の失敗が、参考になれば幸いです。